君に恋した
過去の傷
小さい頃は、両親が居ないことにたいして、からかわれたりした。
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『ねぇ!!一緒に遊ぼうよ!!』
小学校にあがって、たくさん友達がほしくて、色々な子に声をかけていた。
「香凛ちゃんと遊ぶなって、お母さんに言われてるから…やだ。」
『え?』
「香凛ちゃんって、なんでお母さん居ないの?お父さんもいないんでしょ?」
『………。』
「家のお母さんが言ってたけど、香凛ちゃんはいらない子なんだって!可哀想~。」
『………。』
「みんな行こ!!」
「「うん!!」」
バタバタ――
『うっ、うぅー…ヒック』
子供は残酷だ。
悪気があるのか、ないのかわからないが、まだ小さかった私の心はすごく傷ついた。
「香凛、二人で遊ぼ。」
『ヒック…うん…。』
美桜も同じような体験をしていた。
それから、必要以上に人と関わるのをやめた――――