君に恋した



その日の放課後。





今日は蓮と久しぶりのデートだ。






「どこ行こうか。」






手をつないで町を歩く。







『蓮と一緒ならどこでもいい。そう言えば、蓮の誕生日いつ?』







「言ってなかったっけ?12月31日だよ。」







『へぇ~誕生日大晦日なんだ!プレゼント何にしようかな~』







「香凛でいいよ。頭にリボンつけてね。」







『え~やだ~。』







「俺、それが一番嬉しいんだけど…。」






『ん~』






何気ない会話をしていると……



「あら?春瀬さん。こんにちは。」



『篠原先生。こんにちは。』



「どうも。」



「もうすっかり元気みたいね。」



『はい。』



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