君に恋した


「今更、好きなんて言えないわ。私は俊哉を傷つけてしまったもの…。」




『………。』




「あ、私そろそろ行かなきゃ。ごめんね。」




『いえ。私こそすいませんでした。』




「じゃあね。」




「『さよなら。』」



そうして、篠原先生と別れた。




「なんか大人の恋事情は複雑だな。」



『そうだね。でも、お兄ちゃんは今でも篠原先生のこと好きだよ。』




「え!?そうなの??」



『うん。』




――――
―――
――




家に帰って、お兄ちゃんが帰ってくるのを待つ。




「ただいま。」




『おかえり!!』




「どうした?お前。」




『私、お兄ちゃんの恋を応援する!!』




「なんだ急に…。」



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