君に恋した


「香凛何組?」



『5組。』



「5組は……あ!いたいた。うわっ幼い。」



『そんなに変わんないでしょ。』




「すげー可愛い。俺が一目惚れした香凛だ。」



『え!?一目惚れ!?』




「そうだよ。入学式の日に。校庭の桜の木下に座ってただろ?その姿に一目惚れしたの。写メあるよ。」



そう言って、携帯の画面を見せてきた。



『うわっやだ。恥ずかしい。消してよ~』



「やだね。俺の宝物。何であそこにいたの?」



『桜綺麗だな~って思って、そのまま入学式サボろうと思って。』



「まじか。」



『でも、すぐに先生に連れていかれたけどね。誰だったっけな?忘れた。』



「へぇ~。香凛はいつ俺を好きになってくれたの?」



『私は……いつだろ?』



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