君に恋した

「………。」



『う、嘘だ。』



「嘘じゃないよ。」



『だって、慣れてる感じしたし…。初めてって感じじゃなかったよ。』


「それって俺上手かったってこと？」


蓮がｸｽﾘと笑う。


『そんなんじゃないよ。私、蓮としかしたことないし。』


「あはは。そうだよな。あの時、俺めっちゃ緊張してたんだよ…。」



『え？』



「初めて、好きな子を抱いたから。下手だって思われたくないし。」



『ばーか。』



二人であははと笑う。



ｶﾞﾁｬ



「ただいま。」




『げっ!!お兄ちゃん帰ってきた。』




「じゃぁ俺、そろそろ帰るよ。」



「あれ？倉原。」




「先生。お邪魔しました。」




「おう。」



『お兄ちゃん今日は怒らないんだ。』



「まぁたまにはいいだろ。」



『ふ～ん。じゃあまた明日ね。』



「じゃぁな。」




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