君に恋した
本当の親
お兄ちゃんと篠原先生は順調に付き合っているらしい。
私も、蓮と順調である。
そんなときに限って事件は起こる。
「香凛に話がある。」
『何、あらたまって。』
真剣な表情のお兄ちゃん。
「父さんと母さんから連絡が来た。」
『………はぁ?』
「学校に連絡が来た。俺たちに会いたいそうだ。」
『……何それ。私は会いたくない。』
「そうか。」
『今さら何なの?』
「わからない。」
――――
―――
――
数日後。
『あぁ~だるい~。』
「どうしたの?香凛。」
『体育めんどくさい。』
「確かに。」
今は体育の時間。
男女一緒に、バスケ。