君に恋した
「あ、真吾!!頑張れ~!!」
美桜の声に真吾くんが反応し手を振っていた。
「香凛も蓮くん応援しなよ。」
『うん。蓮!!頑張って~』
蓮も手を振ってくれた。
その時。
体育館の入り口に若めの夫婦がいた。
『?』
「香凛どうしたの?」
『ううん。何でもない。』
少し気になったが、気にしないことにした。
――――
―――
――
『蓮、帰ろ。』
「おう。」
二人で正門を出ると、さっき見た夫婦がいた。
「あ、あの。」
突然話しかけられた。
『?』
「何か用ですか?」
蓮が答える。