君に恋した
『うっ……。』
「よしよし。もっと早く香凛に出会いたかったな。」
『グスッ……なんで?』
「もっと早く出会ってれば、もっと早く香凛を救ってあげられたから…。」
蓮の腕に力が入る。
『私は、もう蓮がいればいい。親がいなくても…。でも、蓮がいなくなったら生きていけないよ…。』
「俺はそばにいるよ。俺も香凛がいなきゃダメだから。」
そして、二人で私の家に向かう。
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『いつも送ってくれてありがとね。』
「彼氏ですからね。」
『っふふ。また明日ね。』
「じゃぁね。」
チュッと軽くキスをして蓮は帰っていった。