君に恋した

話し合い



週末――――



『やっぱり嫌だ。』



「我が儘言うな。行くぞ。」




『はーい。』




――――
―――
――



話し合いをするファミレスに着いた。



両親はもう来ていた。



「よし。香凛言いたいことは言えよ。」



『うん。』





「お待たせしました。」




そして、話し合いは始まった。



「私たちが、二人に会いに来たのは…一緒に暮らしたいと思ってきたの。」



「『………!!』」




「俊哉はもう、成人もしてるし無理にとは言わないわ。でも、香凛はまだ未成年だし……どうかしら?」



「『………。』」



「俺達も、もっと早く迎えに来たかったんだ。しかし、会う勇気がなかった。二人を手放したこと……本当にすまなかった…。」



「そんなことはもうどうでもいいです。俺は一緒に暮らしません。」



「そう…。香凛は…?」



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