君に恋した

美桜の幸せ


美桜が施設を去ったのは、中学生になってすぐだった。



それから半年が過ぎ、よく美桜の家に遊びに行くようになった。




『お邪魔します。』




「あら、香凛ちゃんいらっしゃい。」




『いつもお邪魔してすみません。』




「そんなこと気にしなくていいのよ。施設から家まで結構距離あるから大変じゃない?今飲み物持ってくるわね。」




『自転車でとばせばすぐですから。大丈夫です!!』




「香凛、部屋行こ!」




『うん。』




「お、香凛ちゃんいらっしゃい。」




『おじさんお久しぶりです。』




「ゆっくりしていってね。」



『はい。』




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