君に恋した


翌朝。


『ん~…。』



まだ蓮は寝てる。



寝てる蓮にそっとキスをする。



「ん…?香凛?おはよ。」



チュッ



蓮は朝起きると必ず私にキスをする。



『おはよ。』



「もう12時かぁ……風呂でも入るか?」



『うん。』






「今日はどこ行く?」



湯船に浸かりながら聞いてくる。



『年末はどこも混んでるよね。』



「だよな。夜まで家でのんびりするか。」



『うん。なんか私たちいつもそうだよね。』



「あははっ。そうだな。さて、香凛。体洗ってやるよ。」



『え?自分で洗うよ。』




「いいから。」



『ちょっと…くすぐったい。』



泡のついた手で体をこすられる。



< 274 / 292 >

この作品をシェア

pagetop