君に恋した
兄の結婚

突然の報告



年も明けて1ヶ月。


早いものでもう2月。



それは突然やってきた。



ピンポーン



「ちょっと香凛出て。」



『うん。』



インターホンをのぞく。



『あ、篠原先生。』



ガチャ



「香凛ちゃん久しぶり。」




『お久しぶりです。今日はどうしたんですか?』



「お、真優香。もうそんな時間か。」



『どっか出掛けるの?』




「いや、違うんだ。とりあえず、真優香上がって。」




「お邪魔します。」




3人でリビングに行く。




何となく私もソファーに座る。




「香凛に話があるんだ。」




『ん?何?』




「俺たち結婚することにした。」





『………ん?』




「だから、結婚するんだ。俺たち。」





『ええぇぇ!!!』





「一番先に香凛ちゃんに報告したくて…。」




『まじか…。篠原先生、仕事はいいんですか?』



「若い頃は、がむしゃらに仕事してたけど、今なら仕事も恋も上手く両立できそうな気がするの。」



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