君に恋した
卒業



結婚式から数週間。



3月1日。


今日は卒業式だ。



「卒業おめでとう!」



『おめでとう!』



「なんかあっという間だったね~。」



『そうだね~。』



「大学行ったらなかなか会えないかもしれないしね~」



『同じ大学なんだからいつでも会えるでしょ。』



大学は同じだがみんな学部が違う。



私は教育学部。
蓮は経済学部。
美桜は教育学部の初等教育専攻。
真吾君は法学部。



私は高校教師になりたくて、美桜は保育士になりたいらしい。




大学に行ったら学ぶことはバラバラだ。




「そうだよね。それに香凛と蓮くんは同棲するからいつでも会えるもんね。羨ましい!」




『あはは。』



あれから蓮に"行くところがないから一緒に暮らしたい"と言ったら快く承諾してくれた。


明後日に引っ越す予定。



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