君に恋した


卒業を終え、4人でファミレスに来た。



「皆の卒業を祝して!かんぱ~い!!」



「「『乾杯!!』」」



今、まさにジュースで乾杯しているところだ。



「なんか、卒業式感動しちゃった。」



「俺も感動したよ。」



「香凛。泣いてただろ。」



『え!?気づいてたの?』




「まあね。」



『思い出がたくさんありすぎてさ…なんか寂しくなっちゃった。』



「そうだな。」




思い出を語りながらいつまでも話していた。





帰り道。



蓮と手をつないで歩く。



「明後日は引っ越しだな。」



『うん。』



「これからは毎日一緒だな。」




『そうだね~。』



「こうやって香凛を送るの最後か…。」



『同じところに帰ることになるからね。』



「いいなそれ。」



『うん。』



あっという間に家に着いた。



「じゃあまた明後日。」



『バイバイ。』



< 289 / 292 >

この作品をシェア

pagetop