君に恋した


「そうだな…。姉妹のように仲が良かったみたいだからなぁ。」




「悪いことしちゃったかしら…。」




『あの、すみません。』




「あ、香凛ちゃん。どうかした??」




『いえ、あの私ことはどうでもいいんです!!美桜を愛してあげてください!!お願いします!!』



「香凛ちゃん、頭あげてちょうだい。私たちでちゃんと愛してあげるわ。ただ…香凛ちゃんから大切なものを奪ったみたいで…」




『美桜が幸せでいることが、私の幸せですから。でしゃばった真似してすみません。美桜のところに戻ります。』




タッタッタッ――――




「あんなに思ってくれる人がいるなんて、美桜は幸せね。」



「そうだな。」




――――
―――
――



< 29 / 292 >

この作品をシェア

pagetop