君に恋した
『………。』
「なんとか言えよ!!」
『そ、そんなんじゃない。』
「じゃぁこっち見んじゃねぇよ!!うざいから。」
みんなから、優しくて、いい人と言われていた彼からの、暴言に言葉がでなかった…。
『………。』
「ってか、親がいないとあり得ないだろ。」
『………。』
「そんなんだから捨てられるんだろ。笑える。」
騒ぎを聞きつけたクラスの連中がケラケラ笑う。
「泣きたければ泣けば?まぁ、お前なんか誰も助けてくれないと思うけど。」
"こんなやつらの前で泣いてたまるか"と思い必死に堪える。