君に恋した
右頬に痛みがはしった。
「香凛!!大丈夫!?」
"殴られたんだ"と理解したのは、殴られた数秒後だった―――
「白石君もやめなさい!!」
そして、私は教室から連れ出された―――
「とりあえず、ここにいなさい。」
と言って連れてこられたのは保健室だった。
パタン―――
私をおいて、先生はどこかに行ってしまった…。
一人になったとたん、悔しくて、今まで堪えていた涙が溢れてきた。
『うっ、うー……ヒック』
"お前なんか誰からも必要とされてないんだよ"
必要とされてない。
じゃぁどうして私は存在してるんだろう?―――
『う、うわぁ―――!!』
もうどうしたらいいのか分からない。
そうだ。消えちゃえばいいんだ。