君に恋した
保健室を見渡す。
ペン立てにカッターがささっている。
そして、それを手にとって刃を出す。
ガラ―――
その時、再びドアが開いた。
「香凛ちゃん!!」
「香凛!!」
美桜と、施設で母親がわりをしてくれている高梨百合子(タカナシユリコ)さんが来た。
「香凛ちゃん!!何してるの??」
そう言って近づいてくる。
『来ないで!!』
「香凛ちゃん?」
『もう、疲れた。』
カッターを首に持っていく。