君に恋した


「やめて!!香凛!!」





『もう、嫌なの!!』




泣きながら叫ぶ。





『生きてる意味がわかんない!!頑張って前向きに生きようとしても、親がいないからってバカにされて…なんで!?なんで、私がこんな思いしなきゃいけないの!?私なんか………私なんか生まれてこなきゃよかのたのに!!!』




そう言って、カッターの刃を強く首に押し付ける。





「やめなさい!!」




百合おばちゃんが、カッターを奪い取ろうとする。





『来ないで!!触らないで!!』





バシ――――





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