君に恋した
だからね…親御さんから愛をもらえなかった、子供たちに愛を教えてあげたくて、施設を始めたの。
私達夫婦には子供が出来なかったから………。」
そう言って、ぎゅっと抱きしめてくれた。
百合おばちゃんの手からは血が流れていた。
「香凛ちゃんと美桜ちゃんは生まれてすぐうちに来たから、本当の子供のように思ってるのよ。」
『…っ…うっ…グスッ。ご、ごめんなさい。ごめんなさい…。』
さっきの発言で百合おばちゃんを傷つけたことが申し訳なくなった。
「香凛ちゃんは一人じゃないのよ。それだけは忘れないで。」
『…っう…うん…。』