君に恋した
告白
教室に着くと、机に項垂れる。
『はぁ…』
朝から憂鬱な気分だ。早退したいところだが、この前中村に釘をさされた。
"「ちゃんと授業でないと、単位が危ないぞ。」"
『(くそったれ。)』
と、心の中で悪態をつく。
「香凛、朝からテンション低いよ。」
『あのさぁ、この高校に長谷川里奈居たんだね。』
「あ、あぁ~。そういえば、そうだったかも…。でもあの子文系みたいだから同じクラスにはなんないでしょ。私たち理系だし。」
『マジ最悪。』
「まさか、会っちゃったとか?」
『そのまさかです。』