君に恋した


私の育った施設は、今住んでいるところから、少し離れた所にある。







電車を乗りついでいくと、見慣れた建物が見えてくる。









『なんか、懐かしい…』






施設を出て以来だから…一年半ぶりくらいかな…








「お姉ちゃんだぁれ?」






小さい女の子が話しかけてくる。








『昔ここに住んでたの。』









「そうなんだ!!咲もここに住んでるんだよ!!」








『そっか…。じゃぁ、百合おばちゃんはいる?』








「いるよー。おばちゃーん!!」







そう言って、おばちゃんを呼びにいった。






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