君に恋した
教室を飛び出して来たのは屋上。
『………っう。』
一人になったとたん、堪えていた涙が溢れだした。
私はこんなに弱くない。
今までだって辛いことはたくさんあった。でも、こんなに悲しくなったのは久しぶりだ。
『あはは。私、バカみたい。』
携帯に付いている、イルカのストラップを見る。
お揃いのストラップ。
外して捨ててやろうと思った。
でも、何故か出来なかった。
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