君に恋した
「香凛ね、この間水族館に行った時の話しするとき、すごく楽しそうだったんだよ!蓮君にもらったストラップだって携帯に付けてたし…。あんなに嬉しそうに笑う香凛、久しぶりに見た…。」
「………。」
「香凛は不器用なの!素直じゃないし。自分の気持ちを相手に伝えるのが苦手な子だし…。強がりだけど、すごく泣き虫で…今もきっとどこかで泣いてるかも…。」
そう言って、泣き出す美桜。
「俺、何もわかってないんだな…。」
「……ッグス。え?」
「香凛ちゃんが好きって言っておきながら、何もわかってない。俺さ、香凛ちゃんに"自分の中に踏み込まれるのが一番嫌い"って言われてから、どうしたらいいか分かんなくなってたんだ…。」
蓮は自分の気持ちを、正直に美桜に話した。