愛のない結婚〜幸せへの道〜
私は橋を渡り、お母さんのお墓の前にたった。


そして、サクラソウの花束をおき、手をあわせた。


「お母さん…。私…今はムリでも、いつか海星と幸せになるから…。
お母さん…天国で見守っていてね…。」

そう言うと私の頬に涙が伝った。


30分位手を合わせて、帰ろうとした時…

後ろから風が吹いて、桜の花びらが私の背中を押した。


「詩織ちゃん…。がんばってね…」


何となくお母さんがそう言ってくれた気がした。
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