Believe
ある春の朝に
中3になって1週間がたった。
「…ん…」
こんな早くに目が覚めた。
時計を見ると5時半。
二度寝すると
遅刻しそうだったので
着替えて散歩に行くことにした。
「ちょっと寒いな…」
4月の朝の空気は凛としていて
背筋がピシッとなる。
あたしは近くの川原へ
行くことにした。
まだ辺りには霧がかかり
ぼんやりとしていて
どこか神秘的だった。
川の近くに座ってみた。
川の側はさらに
ひんやりとしていた。