野球部のあなたとあたし
「余分に作っといて、余ったからって言って渡すの。そう言えば、あっちも困らないんじゃない?」
「そうかなあ。なんかいかにもって感じじゃない?」
「美那は考えすぎよ~。もっと人を信用しなさい」
「そういうわけじゃ……」
別に、人を信用してないから深く物事を考えてるわけじゃない。
癖なんだよね、一つのことに対してあれこれ考えちゃうの。
沙弥にはいつも呆れられてるけど。
「それに、好きでもない人にあげるのって、なんか…抵抗あるし」
「大丈夫だよ。私もそばにいてあげるからさっ。とりあえず余ったからとかなんとか適当に言って渡せばいいんだって~」
「…沙弥、楽しそうだね」
「そりゃあね。美那の初恋だもん。わくわくする」
「だから、恋はしてないってば……」
そう言いながら、夏川くんのことが気になる。
付き合ってるとか、そういう噂は聞いたことはないけど……。
あげたいなって、気持ちは確かにあって。
こんな自分が自分じゃないみたいで。
なぜか、バレンタインをわくわくしているあたしがいた。
「そうかなあ。なんかいかにもって感じじゃない?」
「美那は考えすぎよ~。もっと人を信用しなさい」
「そういうわけじゃ……」
別に、人を信用してないから深く物事を考えてるわけじゃない。
癖なんだよね、一つのことに対してあれこれ考えちゃうの。
沙弥にはいつも呆れられてるけど。
「それに、好きでもない人にあげるのって、なんか…抵抗あるし」
「大丈夫だよ。私もそばにいてあげるからさっ。とりあえず余ったからとかなんとか適当に言って渡せばいいんだって~」
「…沙弥、楽しそうだね」
「そりゃあね。美那の初恋だもん。わくわくする」
「だから、恋はしてないってば……」
そう言いながら、夏川くんのことが気になる。
付き合ってるとか、そういう噂は聞いたことはないけど……。
あげたいなって、気持ちは確かにあって。
こんな自分が自分じゃないみたいで。
なぜか、バレンタインをわくわくしているあたしがいた。