野球部のあなたとあたし
それからあたしはずっと不安にとりつかれていた。
沙弥によかったじゃんって、言われても気持ちは晴れない。
急に降り出した今の雨みたいに、気持ちは沈む。
部活も終わって、1人で帰ろうとした矢先。
あたしは帰り道で以前夏川くんと仲良く話していた女子がチョコをあげていたのを目撃した。
それはどこからどう見てもお似合いのカップルで。
ガツンと後頭部に衝撃を感じながら、急いでバス停まで歩いた。
あの2人が脳裏に焼き付いて、頭から離れてくれない。
家に帰ってから、物凄く後悔した。
なんであの時渡しちゃったんだろうって。
あたし、わかってたはずなのに。
夏川くんにはあの子がいるって、何度も見てきたのに。
でも、気付けばあたしは夏川くんのことばかり考えてて。
あたしがあの子になれたらなって……。
ようやくわかった。
夏川くんのこと、好きなんだって。
沙弥によかったじゃんって、言われても気持ちは晴れない。
急に降り出した今の雨みたいに、気持ちは沈む。
部活も終わって、1人で帰ろうとした矢先。
あたしは帰り道で以前夏川くんと仲良く話していた女子がチョコをあげていたのを目撃した。
それはどこからどう見てもお似合いのカップルで。
ガツンと後頭部に衝撃を感じながら、急いでバス停まで歩いた。
あの2人が脳裏に焼き付いて、頭から離れてくれない。
家に帰ってから、物凄く後悔した。
なんであの時渡しちゃったんだろうって。
あたし、わかってたはずなのに。
夏川くんにはあの子がいるって、何度も見てきたのに。
でも、気付けばあたしは夏川くんのことばかり考えてて。
あたしがあの子になれたらなって……。
ようやくわかった。
夏川くんのこと、好きなんだって。