野球部のあなたとあたし
『それとね、これは今言いたくなかったんだけど……』
『何?』
『美那、夏川くんと付き合ってた時むちゃくちゃ幸せな笑顔してたんだよ。ちょっと妬いちゃうくらいね』
……沙弥……ほんとにありがとう。
「悠、じゃなくて……夏川くん!」
試合が終わって解散した直後に、悠に声をかけた。
あれからずっと試合を見ていたけど、悠はホームランを2本かっ飛ばし、守備も完璧にこなした。
かっこよくなりすぎだっつーの、このやろ~~!!
思わず気持ちが揺れそうになるけど、一度決めたことだからもう揺るがない。
もう付き合ってはいないから、名字で呼ぶ。
「話があるから、ちょっといい?」
悠はかなり驚いたみたい。
「悠、どこ行くの?」
坂本さんが子犬みたいに甘えるように悠に言う。
「すぐ戻るから」
そう言って、悠が歩き始めたあたしの後ろをついてくる。
『何?』
『美那、夏川くんと付き合ってた時むちゃくちゃ幸せな笑顔してたんだよ。ちょっと妬いちゃうくらいね』
……沙弥……ほんとにありがとう。
「悠、じゃなくて……夏川くん!」
試合が終わって解散した直後に、悠に声をかけた。
あれからずっと試合を見ていたけど、悠はホームランを2本かっ飛ばし、守備も完璧にこなした。
かっこよくなりすぎだっつーの、このやろ~~!!
思わず気持ちが揺れそうになるけど、一度決めたことだからもう揺るがない。
もう付き合ってはいないから、名字で呼ぶ。
「話があるから、ちょっといい?」
悠はかなり驚いたみたい。
「悠、どこ行くの?」
坂本さんが子犬みたいに甘えるように悠に言う。
「すぐ戻るから」
そう言って、悠が歩き始めたあたしの後ろをついてくる。