俺様スギルあたしのだぁりん
龍牙side
「なぁ…亮…お前種目何に出んの?」
『んぁ?俺?俺は…リレーかな…』
よくそんな大儀ものに出れるよな…
わかんね…お前の気持ちがわかんねーよ…
『お前さぁ…文化祭雫ちゃんと回るんだろ?』
「おぉ…そうだけど?」
「いいよなあ…まぢうらやましいよ…お前が」
「ま、がんばれよ」
……?。何が言いてぇんだよ
亮side
はぁ…龍牙も雫ちゃんかぁ…
ライバル…か…
入学式の日…周りがざわついていた事に気づき、中学時代の友人に聞いてみたのがきっかけ…雫ちゃんを知った初めてのきっかけだったんだ…。
―あの子可愛いよなあ…俺もろタイプなんだけど!狙おうかな―
―は?俺だってタイプだし!―
入学早々馬鹿な事言ってると思った。
あいつらの言っている事が理解できなかった。
その後ようやくわかった。
男子からひそかにモテて…学校一可愛いと言われてる女。
―桐谷雫。
一目惚れだったんだ。俺は釘づけになった。時間が止まったように思えた。
澄んだ瞳…さらさらと風になびく茶色の髪…細くて綺麗な体…
何もかもが美しかった。
その時俺は決めたんだ。いつか…いつか絶対その子に告るって…