俺様スギルあたしのだぁりん
雫side
「はぁ…うちのクラスの出し物って…」
『まぢないよね…あたし却下…』
それは…… メイドカフェ…。
ありえないっつーの!!
って叫びたいょ…
『あ、そーいえばあんたさ、熊谷とはどうなのよ』
「うん…一緒に回るとはなってるけど…」
『まだちゃんとは決まってないわけね…?』
「うん…」
どうするんだろ…。

文化祭当日…。
龍牙side
何の種目も出ねえって暇なんだな…
あ…あいつの事忘れてた。
今からでも行きゃーいいか…

―ガラガラッ
「なぁ…桐谷いる?」
『あぁ…雫なら今出てるから無理だよ』
出てる?って何に?
「出てるって?」
『今メイドやってるよ。外行ってみな』
メイドかあ…面白そうだな…
行ってみるか…

(〜カフェ)
なんだこれ…
ま、いっか…
―ガラガラッ
『『いらっしゃいませ、ご主人様♪』』
!!!なんだこりゃ…
気持ち悪ッ…
全身鳥肌たったし…何がご主人様だょ…
えーつと…あいつは…

…………。(ドキッ)
あいつが…桐谷雫?
可愛い…別人みてぇだ…

?って何俺可愛いとか思ってんだ?
まさか…俺って…あいつの事…?
いや!ない!
ぜってぇない!
ある訳がない!
なぜなら俺達は偽の関係だから…

「熊谷ッ?!何でここに…」
ヤベー 戸惑ってるあいつも可愛い…
ダメだな…俺…
あいつの事が…

好きなんだ…。

「っ?!えぇ?ちょっ、熊谷?!」
俺はあいつの手を掴み走った。
もちろん…行き先も決まってないままに…。

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