ミニでなにが悪い!!
私は視線を彼に向ける。
その彼は息もやっと…
そういう状態だった。
「おーい大丈夫…なわけないか…」
1人ツッコミって寂しいな…
してからそう思った。
よいしょ、なんて言って腕を持って立たせた私。
「…お前…だれ…?」
今更かよ…
秘かに心の中で零した本音。
「私は沙羅。あんたを助けたの」
普通に答えた私に彼は目を見開いて驚くと、
「…あの量をか…?」
「うん、そうだけど文句でも」
「…別に…」
意外に追求しないコイツに内心、安心だったりする。
もし、問われても私は何も言えないから誤魔化さなきゃいけない。
それが面倒だからホッとした。