ミニでなにが悪い!!


先輩はニタニタしながら私の太腿に触れようとしてきた。


その油断を突いて、相手をパーンチ!


当然、痛くて痛くて唸り声しか出ない。



「てめぇ…」


やっと出た声もそんなヘロヘロ声。


話になんない。


私は踵を返して、その場を去ろうとしたが…



「お前、なにもんだ…」


その言葉に止まることになってしまった。


私は振り向き、淡々と答えた。


その顔は無表情。


「美月 沙羅(みづき さら)
いまは普通の高校生だけど」


なにか、そう続けると彼は怯えたような表情をした。


「さ、ら…もしかして2年の?」

「そうですけど…」


みるみる、絶体絶命!!みたいな顔になっていく。


おもしろ…



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