ミニでなにが悪い!!



「な…っ!」


その言葉に顔を真っ赤にする男&周囲。


「もういっぺん言ってみろや!!!」

「だから、ダサすぎ。何回も言わせないで…」


そう付け加えて私はバットの男を睨んだ。


もれなく殺気つきで…


「……」


悲鳴も上がらないくらい怯えている男に私は耳打ちした。


“いますぐここから出てけ。さもなくば…”


「さもなくば…?」


相手は震えながら私の言葉をリピート。


私は返答の代わりに微笑んで、


彼の頭に、親指を立てて人差し指を突き出してる状態の手を当てると、


「…バン」


擬音語を発した。


その瞬間、ひゃぁ!!


奇声をあげると一目散にこの公園を出て行き、連れも彼を追いかけるように行ってしまった。


つまり、私とボロボロの男しかいないわけだ。


< 9 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop