ダンデリオン*リング ~真心の愛~
浩史は「あっいけね」という顔をした。

ノートを写したらすぐに返すという約束をしていた。

亜美の英語の教科書は細かくかかれていて、
しかもとても読みやすく整理されていた。

とても綺麗な文字で書かれていて、
訳文が自然な日本語になっていた。

「あちゃー、クロミに返す約束してたんだった。
 でも、今あいついないから帰ってから返すか」

「帰ってからって、亜美は今家にいないのかい?」

「あいつ、習い事しに遠くに今日は出かけてるはずだから。
 夜の8時過ぎ位には帰ってきてるだろうし。
 それよりも、ノート写ししなと・・・」

亜美は今習い事にいっていて、家にいないらしい。
そこまで詳しく彼女の情報を知っているのか・・・。
浩史はだからこそ許されることなのか?
亜美のことばかりきになる・・・・。

綾斗は亜美のノートを見つめながら、

自分の中にある気持ちに戸惑っていた。



僕は今でも亜美が好きだ。

恋愛としての好きだ。

でも、亜美と浩史の関係は恋人ではない・・・。




幼馴染で友達以上、恋人以下と浩史自身言っていた。

なのに、浩史に対して僕は・・・・。




嫉妬という気持ちを持った。
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