ダンデリオン＊リング　～真心の愛～
廊下を歩いていると、

外はやはり雨が降り続いている世界。


ザアザアザアザア－－－－－－－－


ガラス窓越しに見えるのは、雨と生徒。

校庭はもう水浸しで、所どころに水溜りができている。


「由香、昨日の化学の宿題全部やってきた？
　私、ちょっと習い事やら家事に追われて、
　結局できなかったの・・・」

「昨日でたプリント？
　亜美ちゃん時間がなかったから、
　やってきてないの？」


亜美ちゃんが宿題してこないなんて、
あまりないことなのに。

「貸して下さい！って言いたい所だけど、
　あのプリントレポートだったから・・・。
　あーー、居残り決定だよ今日」


昨日のあの長い習い事。
先生が遅れてくるから、
私の帰る時間が遅くなってしまって。
昨日から災難続きだ、まったく。


「そういえば、今日は由香。
　放送部のお昼の放送の係りだったよね？
　週第２、４水曜日、担当だよね」

「うん、今日は放送部の担当だけど、
　音楽かけたり、時期のお話したりだけど。
　亜美ちゃんは、お昼の放送をどう思う？」


私が入部した放送部は、私を入れて
１２人足らずの部だけれど、
みんなやさしくて、話上手な人や
放送に関することがしたいという人達がいる。
新一年生は、私を入れて３人。
私と女子、男子が一人づつ。
結構楽しく部活動しています。　
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