ダンデリオン*リング ~真心の愛~
昔、大きなお屋敷がたっていて、

そこに病弱な少女が住んでいた。

彼女は足が不自由で、いつも窓の景色しか
見れなかった。

それを、嘆いた両親が彼女のために、
庭を改造して、小さな庭園を造った。

その庭に彼女は、とても喜んだ。

そして、自分の足で庭に出たいと思い、

不自由な足を引きずりながら、

やっと噴水で腰を掛けて、休んでいた時。

彼女は立った瞬間、こけてしまい、
噴水へと落ちてしまった。

そして、逆さまになった上半身を起こせずに、
彼女は窒息してしまい、若い歳でこの世を去った
と言われている。

次の日の朝、庭師が彼女を発見した。

両親はかわいい一人娘を奪われて、
狂い泣いたと・・・。

しかし、彼女が愛した噴水を忘れ形見として、
そのまま残したと。

言い伝えがある。

だから、


『別れの噴水』


と呼ばれるようになった。


時に、悲しい少女の鳴き声が聞こえる。

こともあるとか。



「七不思議って、不思議だね」

「うーん、不思議じゃないと、 
 なんか七不思議とは言えないと思うけどな?」
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