ダンデリオン*リング ~真心の愛~
キーーーンコーーンカーーーンコーーーン

キーーンコーンカーンコーーン・・・


お昼休みの時間になった。

外はあいにくの雨模様。

まだまだ、ざあざあざあざあざあと降っている。


ガヤガヤとお昼の時間特有の席移動。

みんなで集まって、お昼ご飯を食べる。


「じゃあ、私これから放送室にいってくるね」


「由香~、がんばってね~!
 ファイト~、百合は音楽が楽しみだから!」

「放送部がんばってるもの。 
 今日の時期のお話、あるのかしら?
 私はあれが楽しみなの」

「由香、いってらっい!」

三人とも、とてもいい人達。
私の高校生友達。
まだ、2ヶ月しかたってないけど、
これからも、一緒だよ?


「いってきます。
 みんな、ありがとう!」


私は放送室に向かった。

小さい声の自分にコンプレックスがあった。

だから、放送部に入ったら、
声が出せるようになると思った。

顔は見えないけど、
声で人にメッセージを送る。

ちっぽけな、私でも。

がんばって、大きな声で喋るの!



今の目標だけどね。
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