ダンデリオン*リング ~真心の愛~
「じゃあ、お邪魔しました~か?
 いつも思うけど、お前なんで、
 そんなに料理ができるんだ?」

しろし、変なとこつくなよ。
まったく、男の子っていうか。
幼馴染だから、わかるもの?かな?


「え。何よ急に・・・。
 昔から家事してるって言ってるじゃん。
 まー、色々あんのよ。
 乙女には、秘密がね」


「なんだよ、乙女って自分で言うか?
 まあ、女らしいよな。
 昔は、お転婆で転んでばっかだったしな」


なあ、クロミお前は今でも、
俺のこと好きでいてくれてるよな?
お前がいつも、無理して笑っている所みると。
俺も、悲しくなってしまうんだぜ?

小学生の時のこと、

『心だけは、』


しろしとクロミって呼び合ってる。

俺達はもう、子供でも大人でもない。

中途半端な存在なんだ。

もう、この呼び方は恥ずかしい・・・。

でも、特別なあだ名なだけだ。



オレモアミトヨビタイ



「本当はお前のこと、亜美って呼びたいんだ」


「何、急に。
 亜美って呼びたい?」



何を言ってるの?
浩史、亜美って呼びたい?




 
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