ダンデリオン*リング ~真心の愛~
亜美ちゃん、どうして。

恋をしないんじゃなかったの?

私にとってあなたは、

憧れでもあったのに。


由香の中で何か変化が起こった。

亜美ちゃんが恋してる。

私もって思っていたけど、

先に恋人できたんだ。


おめでとう、って言うしかない。


「どっちからの、告白だったの?
 浩史、亜美どっちかしら?
 でも、恋をしない宣言してた
 亜美が、ついに折れたって感じね」

「うーん、やっぱり浩史でしょ~。
 この、幸せ者~。
 幼馴染カップル誕生だね!」


梨乃も百合も、
笑って祝福してくれている。


でも、何で由香は下を向いているんだろ?
何かあったのかな。


「由香、どうしたの。
 急に、だんまりとして」

異変に気づいた梨乃が話しかけた。

「え?何でもないから、
 大丈夫。告白は、
 やっぱり浩史君からなんだ」

由香、どうして悲しそうな
顔をするの?

「そうです。
 浩史からです」




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