ダンデリオン＊リング　～真心の愛～
「あのな、あいつ俺の部活の友達なんだ。
　で、由香に告るっていうから、
　手助けしたろというか、あの時。
　由香が居ないか亜美に、聞いただろ？」


「うん、たしかお昼休み。由香居なかった時。
　で、その友達がどうかしたの？」


確か、茶髪の男子だったな。
何かチャラチャラした、うちの学校には
あまり、いない感じなのよね。


「あいつ、芦原　健太っていうんだけど、
　一度、由香に告白して、振られてのに、
　まだ、好きだから、何とか機会、出会い、
　を作る手伝いしてって言うんだ・・・」


あの男子。芦原君っていうんだ。
由香に告白して、振られてのに。
まだ、あきらめられないの？


「芦原くんはまだ、由香のことが好きだと。
　ふられても、まだ思い続けているってこと？
　中間に入って、フォローしてってこと？」


「そうなんだ。あいつ見た目が、あんなのだから、
　遊び人みたいに、思われるみたいで。
　でも、由香にはマジで惚れたって。
　だから、今度の旅行に一緒に、
　連れて行ってもいいか？」


由香に振られたのに、まだ惚れているのか。
芦原君のこと私あんまり、知らないし。

でも、今時の若者風って感じだから、
悪い人ではなさそう。
うーーん、どうしよう。


「なあ、亜美。お前の別荘に一緒に連れてっても
　いいか？あいつの気持ち、本当なんだ・・・。
　由香には、悪いかもしれないけどさ」


「由香のこと、そこまで思っているなら、
　ま、人数が増えるのはいいわよ？
　彼氏のあんたに、お願いされちゃったら、
　断れないというか。
　人数が多い方が、楽しいだろうし。」


「それじゃあ、健太も連れてきて、
　いいんだよな？」


「うん、ＯＫよ！」
　



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