ダンデリオン*リング ~真心の愛~
「ひーーろしーーーーー!由香ちゃんーー!
 皆さんおはよーーーー」


右の方向から大声をだしながら、走ってきた芦原 健太。


テンションが高い、のか。


本人はすごく嬉しそうな顔をしてやってきた。


「健太、おまえ恥ずかしいだろうが。
 高校生にもなったんだし。そりゃ、嬉しい気持ちわからなくも
 ないけどよ、ってまて!」


走ってきた健太は、亜美の横を通りこしいて


さっそく由香のもとに直行していた。


「おはよう、由香ちゃん!やっぱかわいい。
 制服姿しか見たことないけど、私服姿だとまた違うかわいさだよ」


ああ、かわいいな由香ちゃん、やっぱり。


由香の姿に興奮して、じぃーーと見つめながらも頬を赤く染める健太。


一方由香は、困った顔で亜美に視線を移す。



小さい声で、「亜美ちゃん・・・」と言ってきた。



助け舟を出さないといけないか・・。

< 172 / 177 >

この作品をシェア

pagetop