ダンデリオン*リング ~真心の愛~
「はーいそこの少年、健太君。
 あって早々、由香にアピールしてもいいけど場所考えてね。
 ここ駅前だから、テンション高いのはいいけど」


由香にアプローチをしたくて堪らない、健太。


本当に由香のことが、純粋に好きなのか。


ここまで、すごく由香に話かけるから。


友達として、由香にはあんまり不快な思いさせたくないし。


うーーー、そうしたもんか。


「貴方、しらない顔だけど。由香が怖がっているから
 やめてあげて。普通、挨拶ぐらいするものよ?」


そんな中に口をはさんだのは、梨乃だった。


「梨乃ちゃん、私怖いとか思ってないから。
 大丈夫だよ?」


「私は彼が来るなんて聞いてなかったのだけど、亜美」


「あははー、サプライズなんだ。
 急に昨日健太君も誘うことにしたんだ」


梨乃、怒ってはいないけど何か警戒してるみたい。


ああ、どうしよう。


浩史に話させようかな。

< 173 / 177 >

この作品をシェア

pagetop