ダンデリオン*リング ~真心の愛~
「じゃ、俺は戻るから、友達さんにもよろしくな」

と言いながら急いで厨房に戻っていった。


おにいありがとう。クーポン券ゲットー!
毎回毎回のことだけど。
早く席にもどらないと、由香一人ぼっちじゃんか。


竜平と亜美は10分ほど話ていたようだ。
亜美は急いで、席へと戻った。

「由香ごめん!何か遅くなっちゃって・・・。
 おにいから無事クーポン券を貰ってきました」


「ふふ・・。亜美ちゃん謝らなくてもいいよ。
 ドリンクゆっくりのんでたから。
 亜美ちゃんのお兄さんも大きかったんだね。びっくりかも」

どうやら、由香は二人が会話していた所をみてたいた。
亜美と並んでいた男性が兄であることは一目でわかった。
兄弟揃って身長が高いからだ。


亜美ちゃんのお兄さんも大きいかったから、
ご両親は二人とも長身なのかな?
遺伝子上そうなる確率が高いし・・・・。

「私はもうサラダ食べ終わったけど、亜美ちゃんはまだ少し残ってるね」

「ごめん、急いで食べるからちょっと待っててくれる?」

「別にいいよ。ドリンク飲んでるから」

「後でドリンクおごるから。クーポン券だけど・・・」

「ありがとう、ほらゆっくり食べていいから」


亜美はさっそく食事を再開させた。
ご飯とお味噌汁がすっかり冷めてしまっていたが、
そんなこと気にしなかった。
どこまで、ケチなのだろうか。




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