ダンデリオン*リング ~真心の愛~
私の部屋の窓を開ける。
向かいの窓をみた。
しかし、向かいの部屋に明かりは点いていなかった。


しろし、まだ部屋にいないのか・・・。
色々と話たかったのになー。
まあいっか。メールしとこ。

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from:亜美
   件:こんばんわ!
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しろし、家に帰ってるでしょ?
お父さんもお邪魔してるみたい。
入学式のあとどうだった?
暇なら、話しない?
本当に暇ならでいいから!

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ピピッっとボタンを押した。
メール送信完了、っと由香から返事まだだなー。
そうだ!巴と加奈にでもメールしよっと。

巴と加奈は中学時代の親友だ。
しかし、二人とも別々の高校に行ってしまった。
巴は県立英文科のある進学校。
加奈は私立の商業科のある学校に入学した。


二人とも元気にしてるかな?
春休み中もあんまり合える時間なかったし。
巴は英文科の宿題が出てて、それで手いっぱいだったし、
加奈はカラオケとショッピングに行ったきりだし。


亜美は二人にメールをした。

「送信っと。なんかすごい長い文章になっちゃった」


中学時代の親友の二人。
私は普通科だけど、二人ともちゃんと目標もって高校選んで。
そんでもって、私は・・・・・。
まあ平凡がいいというか、家から近い所がよかったから市立にした。
市立でも市内では進学校だし。

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