ダンデリオン*リング ~真心の愛~
「ほら、亜美ぼけっとしてないで、早く食べなさい。
 今日はお肉奮発して買ってきたから!
 どんどん食べなさい!」


「高いお肉ー。綺麗・・・。
 よし、今日は一杯食べれそうかも!
 でも、すき焼きのタレがしみ込んだしらたきも!!」

亜美はすき焼きは好物だが、お肉が好きというよりも
味のしみ込んだしらたきこんにゃくが大好きなのだ。

しらたき~、味しみ込んでおいしそう!!!


「いただきます!」


私はさっそくお肉としらたきを食べた。
家族でお祝いしてくれて嬉しい。
いつもお父さんとお母さんは仕事で夜が遅いから。
おにいもバイトやサークルに忙しいみたいだし。


「今日はおにいはバイトの帰り遅いの?
 お肉、お父さんが全部食べそうな勢いだけど・・・」


「竜平なら今日も遅くなるから、残り物でいいって」

おにい、今日夜は入学式で外食する人が多いから。
稼ぎ時だから、まあいつもより3時間遅い位か・・・。


「そうなんだ、残念だな。家族揃って食事することなんか
 あんまりないから・・・。
 お父さん、おにいの分のお肉残してあげてね」


「竜平はもうアレ以上成長されたら困るから、
 4枚で十分だ!!」

「なにそれ!?4枚って・・・・。
 あと野菜と散し寿司しか残らないよ!!」


ぎゃあぎゃあ、わいわいとすき焼きを囲んでの夕食。
家族が揃って食事するのはやっぱりいいな。
会話があるし、お父さんはよく喋るけど。
月に2回位しか集まることないし。

こうして、楽しい夕食の時間が終わった。


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