ダンデリオン*リング ~真心の愛~
佐野さんはきょとんとした顔で私を見た。

二人の間に数秒間沈黙が流れる。

(あれ?何か反応ない。いきなりすぎたかな?)


佐野さんは少し顔を下げて考えこんでいる。


「あの、私でよければ友達になってくれる?」

「私春に引っ越してきたばかりで、あんまりここのこと知らないから」


「そうなんだ!引っ越してきたばかりなんだ。」


「うん、だから結構どきどきして緊張してるの。」

「知らない土地だから、余計になんていうか・・・。」


「じゃあ、私が友達1番目だね!なんてよんだらいいかな?」

「私のことは、亜美かクロミとか好きに呼んでね。」

「佐野さんはなんて呼ばれることが多いの?」


「えっと、佐野っぺ、由香、ゆーかとかかな?」


「じゃあ由香って呼んでもいい?」


「うん、いいよ」

「黒川さんのことは、亜美ちゃんって呼ぶね。」


「亜美ちゃん?!私は呼び捨てでいいよ!」

「何か昔からちゃんとかつけられたことないから・・・。」


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