ダンデリオン*リング ~真心の愛~
そして、二人は教室を後にして、保健室へと向かった。

亜美が由香を肩で支えている。

やはり傷口が痛いようで、由香は時々泣きそうな顔になっていた。


「亜美ちゃん、ごめんね。  
 なんか、私二日目そうそう・・・」

「いいのよ。しろしが悪いんだから。
 本当に骨折とかしなくてよかった・・・。
 擦り傷だけど、相当いたいよね?」


「痛いのは痛いけど、こけたのは私自身だから・・。
 別に擦り傷だけだから、唾をつけてれば治る位だよ?
 心配かけて、ごめんね?」


身長が高い私は、かがんで話を聞いていた。
由香はあんまり気にしないでって何回も言ってきた。
しろしをかばってるわけでもないようだけど・・・。


ようやく、保健室に到着した。

すぐに保険医の先生にすり傷の手当てをしてもらった。

5分ほどで、手当ては終わった。


「はい、これでおしまし。 
 これからはもう廊下ははしらないように!
 痕は残らないから、大丈夫よ」


「先生、ありがとうございました」

「すみません。ありがとうございました・・・」


そう言うと二人は保健室を後にして、教室に戻った。
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