ダンデリオン*リング ~真心の愛~
みんな途中まで帰れたのは、私と由香としろしと綾斗の4人。

百合と梨乃は、校門の反対方向なので、帰り道がまったく逆だった。


「それじゃあ~、4人ともばいば~い☆」

「私と百合は反対だから、ここまでね。
 少し残念だけど、また明日学校でね?
 さようなら、みんな」

「反対方向で残念だわ、本当に。
 明日また合うからいいけどさ。
 じゃあ二人とも気おつけてね!」

「「ばいーばーい」」

「さようなら」

「また、明日な!」

そう言うと、二人とも帰っていった。



残った4人は歩き始めた。

学校帰り、フェンス越しにサクラが咲いていた、桜の花びらが

沢山ひらひらと落ちていた。

「桜の時期ももうすぐ終わりそうだね?」

「そんだねー、綾斗。
 入学式昨日だったのが嘘みたいに感じるよ」

「桜かー、やっぱ入学式に桜がなかったらあじっけないしな」


3人で昨日の桜について話していた時、由香が・・・・。

少し下を向いて、青い顔をしていた。

「昨日は昨日で桜満開でもなかったけど、
 もう見ごろはすぎてるからこれから毛虫がでてきそうだね・・・。
 毛虫・・・嫌いだから。でも虫も嫌い。
 蝶は好きだけど」


由香はどうやら虫が苦手らしい。
かわいい所あるなー。
蝶は私も見るのは好きだけど、さなぎとかは・・・。

「由香って虫全般駄目なんだ」

「うん、特にアレは見るのも嫌なの!!
 アレでわかるかな?」

「うーんとあれだろ!「わーーーーーーっ!!」
 なんだよ、クロミ・・・・」

「しろし、18万年前から生きてるあいつの名前は禁止よ!!」

「女の子は大抵嫌いみたいだし、呼ぶのも聞くのも嫌みたい
 だからね。あれは禁止ワードだね」

「だから、G「もう、何回も同じこと言わないでよ!!」」

「・・・・・・・・・・・・」




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