ダンデリオン*リング ~真心の愛~
ちょうど、ファミレスの角まで来た。

「あ、もうファミレス前の交差点だ。
 じゃあここで由香と綾斗とはお別れか」

由香は駅前、綾斗は北の方角に別れてしまう。


「僕もここでお別れになるけど、みんな気おつけてね。
 それじゃあ、また明日学校で!バイバイ」

「じゃあ、亜美ちゃん、浩史くん、綾斗くん
 バイバイ、また明日!」

「ほーい、バイバイ二人とも!」

「バイバーイ。また明日ー」


こうして、2人としろしと私は交差点の信号前で解散した。


「しろしー、一緒に帰りましょうか?」

「そうだなー。
 今日は特別にクロミと帰ってやるよ。
 荷物ってやるから、ほれよこせ」

「えー、何今日何か変だよしろし・・・。
 私の荷物持ってどうするのよ?
 そりゃー、教科書とか入ってて重たいからありがたいけど。
 何か裏があるんじゃないの?」

「そんなわけないだろ!
 今日は特別だっていってるだろ。
 ほら、荷・物!!」

「・・・じゃあ、お言葉に甘えて。はい」

私はしろしに荷物を渡した。
しろしが私の荷物もってくれることってあんまりないけど。
昔は結構持ってくれてたっけ・・・。
根はやさしくて、いい奴なんだよね。


幼馴染の特権でもないけれど、長い付き合いだし、
お互い信用してる所も、認めてる所もある。
悪い所だってしってる・・・・。
でも、まあ今は昔のこと掘り返しても意味ないし!!


(約束)・・・・・。
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